2日間の予算決算特別委員会

県議会の記録 私の考え

R2 310・311 予算決算特別委員会質疑

二日間の予特(予算決算特別委員会)が終了しました。私にとって初めての予特での質問時間をいただきました。
まず、この予特の質問時間について確認しておきますが、あくまでもトータルの時間を各会派所属の議員人数によって、按分するということになります。ですから、全体しては、下記の写真にあるような時間割り当てとなります。
                              時間配分2020-03-12 14.49.59
 県会自民党が435分に対して、私たちの民主・みらいが95分という現実は厳しいものがあります。改善はかなり厳しいだけに、その内容の濃さに力を入れることが大切なのだと思います。
 私も今回、トータル20分という時間をいただました。今回は、2点について伺いました。

 ➀多文化共生についての取組みについて
 今後、どの自治体にとっても、避けることのできない課題です。県の「長期ビジョン」や「人口減少対策」の中で、示されている大部分が交流人口の増加、UIターンでの移住・定住増のために、産業を興し、子育てや福祉の面で住みやすさを高めて魅力度を上げていくことに言及したものです。もちろん、それは大切です。東京一極集中という大きな課題もあるのだと思います。しかし、忘れてならないのは、労働人口の急激な減少です。どの分野にも人が欲しい。でも、日本の人口が減少していくことは厳然とした事実なのです(一方で、世界の総人口は100億人を超えていくのです。)。。必要で喫緊の課題が外国人人材の確保なのは明らかです。先ほどの県の計画の中で、その部分への手立てや工夫が薄いように思われてなりません。
 今回、質疑したかったのは、多文化共生の必要性と大切さです。特に、教育の中での多文化共生推進にもっと力を入れていかなければならないという提言でもあります。その大きな例が越前市の取組みなのです。県内で明らかに先行している越前市の抱える課題は、そのまま数十年後の多くの市町の課題なのです。1クラスに6名近い言葉に配慮しなければならない児童がいることを考えると、たとえ、1人の加配教員が張り付いたとても、不安は残ります。少なくともすべてのクラスに1名の加配・支援員の設置が今喫緊の課題なのです。そのことを県として、しっかりと受け止めていただきたい。もっと訴える時間が欲しかったというのが、反省点です。

 ➁NIEの取組みと支援について  
教育振興基本計画の中で、NIE(NIE教育研究会と連携)という言葉が何度も登場してきます。
長期ビジョンが目途とする2040年に社会の中心となっている今の子どもたちにとって、現在の課題に自ら気付き、それに対して自覚と覚悟をもって進んでいくことが重要です。そのためには、カリキュラムとして各教科の中で組まれている内容だけではなく、それぞれの感性と気づきによって学びを進めていく、まさにアクティブラーニングが必要であることは間違いありません。
 その意味で、教育の中での新聞の活用が不可欠なものでもあり、NIE(News paper in Education)の重要性は、今後ますます大きくなっていくものと考えます。
 ふるさと福井だけではなく、日本という国、世界の未来という大きな視点で、現代の課題を正しく見つめる時間や習慣は不可欠です。そのための時間は、ひょっとしたら、教科学力以上に大切にしなければならない部分なのかもしれません。その必須アイテムの一つがNIEなのだと考えるのです。もっともっと重要視されるべきであり、活用する価値・発展性のあるものなのだと考えます。そして、NIE自らも、今の内容から更に深く・大きな取組みを目指していくべきであるとも考えます。いずれにしても、そのための体制や環境づくりの大切さを全ての教育に携わる機関が理解して欲しいという願いの元での質問でした。
 各答弁や質疑の内容については、後日、HPでお伝えしたいと思います。