2011年2月

パンジーから

雑感

 前庭の花壇の雪が解けて、パンジーが顔を出しました。まだ残っている泥に汚れた雪と対照的に華やかな彩りを見せていますが、よく見ると、伸び伸びと花びらを広げている花の隣には、まだつぶれた状態で、数日前までの雪の重さを想像させるものもたくさんあるのに気づきます。
 今美しく咲く花たちにも、暗く苦しい時期があったことを思うと、あれだけの雪と寒さに耐え、押しつぶされた中から這い上がるように咲く花たちに自然の力を感じずにはいられません。今の美しさからは想像のできない辛さを経つつも、それを感じさせないパンジーから学ばせてもらい、力をもらった気がします。

3年生に「学級全体をきれいなグレーに染めあげて欲しい」

学校

 けっして「受験生生活なんて真っ暗だ」などと言っているわけではありません。 この時期、学級の中に3つの色をもった生徒が存在します。一つ目の色は、進路が内定している人たち・・色で言うならば「明るく華やかなピンク」でしょう。二つ目の色は、期待した結果が得られなかった生徒たち・・「重くて暗い色」と言えます。三つ目は、これから勝負の時を迎えようとする不安と焦りに包まれた生徒たち・・「深みのあるグレー」ということになるでしょう。そんな3種類の色が混在する学級の中で、華やかな色は少しトーンを押さえ、暗い色は少しでもトーンを上げ、全員で学級や学年全体を「美しいグレー」に染め上げてほしいのです。
 周りの仲間を意識して、そんな集団をつくっていくことが「卒業するために必要な資質」なのだと思います。
 頑張れ! 3年生