2014年7月

積小為大(せきしょういだい)

雑感

今日は、皆さんに伝えようと思ってきていた言葉を伝えたいと思います。
それは、『積小為大』というものです。
 プラザ萬象の正面入り口の西側に、銅像が建っています。二宮尊徳という江戸時代後期の思想家の言葉です。私たちが小学生の頃には、薪を担いで読書しながら歩く像がほとんどの小学校の前庭に建っていたような気もします。
 そんな銅像に掲げられている言葉が『積小為大』です。積小為大の意味は「小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつく。小事をおろそかにしていて、大事をなすことはできない。」というものです。
 一人一人、目標は異なりますし、その大きさも違います。ただ、どんな目標であったとしても、それに誠実に向き合って、小さな努力をすることが大切であるという点では一致しています。
 小さな努力や取組は辛いものです。しかし、それから逃げて、目標を手に入れようとしても叶うものではありません。私たちの生きている社会では、そんな「虫のいいこと」は通用しないのです。
 努力したとしても、たやすく達成できないこともあるには違いありませんが、小さなことを積み重ねるしか、目標につながらないのです。

 小さな取組は、そのときには変化も成果も見えにくいものなのかもしれません。しかし、数ヶ月後には、それが大きな形になって現れてくるものなのです。気づいたときにはもう追いつけないほどの大きな差が生まれています。

 さあ、明後日から35日間の夏休みに入ります。皆さん一人一人が、自らの目標から眼を背けることなく、小さな努力を積み重ねる35日間であることを期待しています。

 8月25日、目標に向かって充実した35日間を過ごした輝くのある皆さんに再会することを楽しみにしています。

背負うもの ~県大会に向けて~

部活動

 二州大会、ご苦労様でした。生徒たちも、結果以上に多くのものを学んでくれたことと思います。さあ、二週間後に県大会を控える部が背負うものはいろいろあります。二州の部の代表であることはもちろんですが、これまでチャンピオンスポーツとしてのそれぞれの競技に関わり、支えてきた全ての人たちの代表でもあります。それだけに、技術だけではなく、ハートの面でも代表にふさわしい姿を示してきてもらいたいと思います。そして、「あの部に追いつけば、あの部を超えれば私たちも県に通用するんだ。」という、他校の目標となる成果を持ち帰ってください。

競技の神様

部活動

 土日に開催されたソフトボールの試合。中学生の子どもたちの素晴らしさを感じて、とても充実した時間を過ごすことができました。
 昨年の新人戦、自分の思ったプレーができないことで、ポッキリと折れてしまった姿を思い出すと、折れそうになりながらも立ち直ろうとする成長した生徒たちの姿は、とても素晴らしいものでした。
 そんなチームに、「競技の神様」は必ずほほえみを返してくれるのでしょう。

 7/3・4の東海北陸校長研修会で、レスリングの吉田沙保里選手の講演をお聞きしました。中学校時代の恩師とのトークショーの形式でしたが、オリンピック連覇を目指すトップアスリートの言葉は、一つ一つ意味深いものでした。
 その中で、印象に残ったのは、「怖いから、自信を手に入れるために練習する。」という言葉でした。父がレスリングの道場を持ち、生まれながらにしてレスリングが身近にあり、その中に育つことが宿命づけられ、一直線に進んだ道だったに違いないと思いながら、トークの隙間に現れる、試合前の怖さとの戦いの様子からは、当然ながら「普通の人、普通の女性」の弱さすら感じさせられました。だからこそ、連覇を含め、前人未踏の結果を出している吉田選手のすごさを感じました。