総務教育常任委員会

県議会の記録

R2 923 総務教育常任委員会

 今日は総務教育常任委員会。午前中は、教育委員会、午後からは、総務部と地域戦略部でした。

【教育委員会】
◯SNS相談体制について

◯オンラインの体制確保の現状と課題
・最も気がかりなのは、実際に各学校で双方向の授業成立が確保されるのは何時なのかという点です。特に各小中学校(義務制)への整備の問題です。新教科書に対応するためにもハード、ソフトの環境整備については、今年度末ということでした。
 教員のノウハウ等については、すでに教育研究所を中心に準備しているとのことですが、少なくとも、リードする教員の分だけでも早く納入していただくことを要望しました。
・教員の負担が増となっている。業務改善の面からも重要であるが、指導主事を介して訪問指導していくとのことでした。

◯授業の遅れについては、この段階で、遅れはほぼなくなっている。

◯教職員の勤務について
 勤務時間=在校時間とする考え方の確認しました。
・勤務時間=在校時間+郊外での研修時間-(休憩時間・自己研鑽・業務外時間)ということでしたが、ほとんどは在校時間=勤務時間ということでした。しかし、自分で手入力があるということ、必要になるということは、そこに、恣意的なものが加味されてくるのは当然です。一日も早く、県下統一の校務支援システムを構築していただくことが大切です。出ない限り、勤務時間そのものが正しい把握できないまま、業務改善を口にすることになってしまいます。
・一般質問の内容の確認・追加質問として、時間外勤務80時間超の教員1574人の内訳を求めました。その中で、月の時間外勤務が200時間を超、100時間超の職員が複数名存在することが分かりました。その教員の実数や一部の職員への業務集中等、しっかりと精査していくことを求めたいと思います。

◯部活動について
 部活動を学校教育活動外に出していくという方向性について、「教員の多忙化」というものとのつながりについて質問がありました。これに対しては、大前提として、まず「今回の考え方は、多忙化というよりも働き方改革の一環である」ということを押さえておかなければなりません。また「働き方改革がなかったとしたら、部活動は教育の中にあった方がよいのか、外にあった方がよいのか」という質問もありました。つまり、教職員の人数改善とそのための財政支援が先決なのではないかという意見でした。これに対しては、これまでに「標準法の改善」を要望する声は何度もいろんな形で求めてきています。今、部活動の問題がクローズアップされたことによって、教員の人的な問題が表出してきたようですが、これまでも出てきている問題であることを確認しておきたいと思います。それ以外にも、「部活動にもいろいろある」といった答弁もありましたが、その点に言及しすぎると、議論の焦点がぼやけてしまうような気がします。
気掛かりなのは、答弁の中にあった「土日に参加する教員は希望して参加していく」という点の捉え方です。もちろん、職員土日への登録希望調査については慎重になされねばなりませんが、時間外勤務月80時間以内という中に勤務時間としてカウントされていくとしたら、複雑なことになっていくのは明らかであるだけに、「兼職」という捉え方や規定に注目していきたいと思います。
 いずれにしても、部活動については、モデル地区を設定して試行していくという状況も見ながら、慎重にじっくりと取り組んでいきたいと考えます。
キーワードは、・給特法との関わり。・学校生活や生徒指導との繋がり。・何よりも保護者の理解。・各種上位大会との繋がり。・土日の活動の場、人、財源、責任の問題、。月~金の部活動との繋がり。 等、いろいろあります。一つ一つ丁寧に審議していきたいと思います。

◯2017.3月の池田中の訴訟についての県の姿勢と方向性について
・2017.10月の第三者委員会の報告書では、教員による厳しい指導が原因と結論づけられ、管理職をはじめ学校全体の対応に問題があったと指摘しています。
・2017.11月 県議会総務教育常任委員会からも、・過度の学力偏重は避ける。・教員の多忙化解消。・生徒理解の徹底。・公教育の検証と見直しを求めた意見書が提出され、採択されています。 
  ⇒国家賠償法3条についての解釈については、裁判所の判断を待ちたい。今後、裁判の中で、「こちらの立場」も主張していく

◯特別支援学校の設置基準と本県障害児の教育についての現状と対策については、各校状況を把握して対応する。

◯教科担任制についての現状は、音楽家(91.4%)、英語141校(74.3%)、理科(84%)、家庭科(71.8%) 今後、英語が楽しくなるような学びを進めていきたい。シニアティーチャーの活用も含めて進めていく。

◯スクールカウンセラーの配置について、一律ではなく、今年度の実績をもとに、調査をかけて必要なところに配置すべきだが、その活用とSCの勤務実態については、どのように把握して調整をしているのか。

◯ふくい理数グランプリの状況と目的について
 これまでの入賞者や最優秀賞の生徒の追跡や検証・バックアップ体制について伺いました。現在の姿。もしも、伸ばしていくことができなかったら、単にゲーム大会で終わってしまいそうな気がするだけに、大事に育てていただきたいと思いますし、追跡していっていただきたいと思います。


【総務部】

◯行財政改革アクションプランについて
 令和元(2019)年度から令和5(2023)年度までの5年間とあります。なお、推進期間中においても、社会経済情勢の変化等に伴い、柔軟に見直します。とあります。策策定時にはコロナは想定されていなかっただけに、見直すことは視野に入れなくてもよいのか伺いました。
 ⇒財政状況については、財政調整基金の 142億から41億のとりくずしして、現在101億となっているが、その点での見通し 国にも要請していくとともに、既決予算の見直し等によって、少なくとも今回の13億の確保はしていきたい。見直しも視野に入れて考えているが、来年度の予算編成も加味して見直していきたい。
大切なのは、常に見直しができる体制とシステムを持っていることだと考えます。その点では、予断を許さない現状であるだけに、緊張感をもって臨んでいただきたいと思います。

◯職員の勤務体制について

◯知事公舎の状況について

◯県税収入について


【地域戦略部】

◯地域戦略部との質疑の中で、新ムゼウム前の転車台近辺について、部長から、【一般質問後、現地を確認した。「大事に扱っている」ということが少しでも伝わるよう、除草やシートの整備をやっていく。】との答弁をいただきました。
 金ヶ崎に関しては、まだ課題は多いですが、転車台に関しては、11/3に間に合う今議会で再提示して、よかったと思います。