幹を太くする

雑感

 先週、第64回全日本中学校長会研究協議会(全日中研究大会)が福井で開催されました。前回の福井大会は、1959年(54年前)のことですから、開催年に巡り会ったことに感謝すべきなのだろうと励まし合いながらも、74名で、2,000名強が参加する大会を準備するのは結構大変なことでした。
 その大会の締めくくりは、大和田伸也氏の講演でした。
 ご自身が初監督をされた映画「恐竜を掘ろう」への思い入れと制作までの苦労を中心に進められた講演でした。
 役者として幅広い活動を求める氏でしたが、NHKドラマ「藍より青く」でデビューから以降、数年経っても、誠実な好青年の役柄から抜け出せずにいたそうです。そんな氏が、悩んだ挙げ句、偶然共演した大先輩に尋ねます。「一本の幹がありつつも、そこから伸びたいろいろな枝葉の活動に広げたいのだが、どうしたらよいのでしょう。」と
 その時に、大先輩から返ってきた言葉がとても印象的で、さらに歩みを進めるエネルギーになったそうです。
 それは、「それならば、その幹をもっともっと太い幹にすれば、枝葉も区別がなくなるんじゃないか・・・・・・・」というものだったそうです。
 その直後に出逢ったのが、誠実でありながらも破天荒でやんちゃな大人、水戸黄門の格(カク)さんの役柄だったとのことでした。
その大先輩というのは、「君よ憤怒の川を渡れ」で共演した高倉健氏だったそうです。
 たしかに、「自分の幹を太くする。」のは大切なことなのだと思います。

 まだまだ未熟な自分です。