R2 9月議会 代表質問

県議会の記録

R2 911 9月議会開会

 9月8日、9月議会が開会しました。
初日は、議会日程の確認が中心ですから、9月11日の今日からが本格的なスタートといったところです。
今日の代表質問。午前中は、県会自民党の仲倉典克議員と西本正俊議員が、午後は、民主・みらいの幹事長、辻 一憲議員の質問に立ちました。

民主・みらいでは、全員で代表質問の内容を検討し、作成し、修正を加えて、「みんなで作り上げる」が基本です。ただ、最終の詰めは質問に立つ辻一憲に委ねられることになります。今回も、辻議員の思いがいい形でまとめられた代表質問だったのは間違いありません。

というわけで、ここでは、民主。みらいの代表質問の20の質問を記載しておきたいと思います。それに対する答弁内容は、後日ということにさせていただきます。


1 知事の政治姿勢について

(1)新型コロナウイルス感染症への対応

(1)県は、ICU占有率は特別警報の基準を、また病床占有率は緊急事態の基準を超える状況下において、感染拡大警報を7日に2週間延長しましたが、今後全ての基準値を超えた場合、即座に特別警報を発令することになるのか、また、その場合、県民、事業者に対してどのような要請が考えられるのか伺います。

(2)今回提案された新型コロナウイルス検査体制の整備にあたり、かかりつけ医での検査体制など、予想される課題、対策について、知事の所見を伺います。

(3)公費負担による行政検査以外に、検査を希望する県民が、自分たちの地域において、安価で検査を受け、必要な陰性証明が受けられるような仕組みが必要と考えますが、所見を伺います。

(4)帰国者・接触者相談総合センターの設置により、保健所の相談体制や職員負担はどのように改善されたか伺うとともに、今回の国の受診手続きの変更への対応について、どのような方針で体制を整備するつもりか、所見を伺います。

(5)今後必要となるコロナ対策の財政需要をどの程度と見込んでいるのか、また、当初予算の減額、財政調整基金の取り崩し、国への要請など、その財源確保についてはどのような方針を持って臨んでいるのか、所見を伺います。

(6)県内産業の発展と雇用の維持確保に関し、現時点において、新型コロナウイルスによる県内経済への影響をどう予測し、産業構造がどのように変化していくと考えるか、知事の所見を伺います。

(7)県内の労働力過剰と人手不足業種などの現状を伺うとともに、本事業を実施する上での課題および見込まれる成果を伺います。

(2)再生可能エネルギーの導入

(8)あわら沖の洋上風力の計画について、あわら市や地元漁協などの意見をどのように把握しているか、さらには建設に向けた課題や地域への経済効果をどう評価するのか、知事の所見を伺います。

(3)隣県との広域連携

(9)杉本知事は、こういった広域連携に非常に前向きに取り組んでいるという印象を持っておりますが、隣県や経済圏との広域連携について、どういった課題、可能性があると捉え、本県の発展に向けてどのような展望を持っているのか、その戦略を伺います。


2 高速交通体系について

(1)並行在来線の安定経営

(10)今回提示された、並行在来線の運賃水準と経営安定基金の規模について、3つの案それぞれの想定条件、県・沿線市町が経営安定基金に拠出できる金額の上限見込をどのように考えるか伺うとともに、これまで県が要望している、国からの運営経費への支援の実現性について所見を伺います。


3 原子力行政について

(1)原子力防災訓練の評価と課題

(11)今回の訓練の評価、分析、来年度以降の訓練に向けての改善点を伺うとともに、特に、放射性物質の流入防止と感染症対策としての換気の両立、避難場所や移動手段の更なる確保など、今回の訓練で明らかになったコロナ対応に関する課題をどう認識し、広域避難計画に反映させていくのか、知事の所見を伺います。


4 福祉行政について

(1)難病患者への支援策

(12)本県において難病患者は6千人弱ということでありますが、患者が多い疾病や増減傾向、人工呼吸器を装着、体が動かせないといった難病患者の状況を伺うとともに、京都のような事件が発生しないよう、難病患者、家族の方々を支える環境づくりに向けた具体的な支援策が必要であると考えますが、知事の所見を伺います。

(2)中軽度の障がい児の保育

(13)そこで、中軽度障がい児の保育園受け入れに関し、市町の温度差もあることから、県域の療育施設として、子ども療育センターの機能を強化し、市町を超え、福井県全体の情報を広く取りまとめ、県内施設の受け入れ状況等広く公開することも必要ではないかと考えますが、所見を伺います。

(3)多重介護、老老介護における介護負担の軽減

(14)現在検討が進められている次期「福井県介護保険事業支援計画」においては、多重介護・老老介護を担う介護者の負担軽減策について盛り込まれるものと考えますが、これまでの議論で検討されている課題、そして、取りまとめるとした対応策の方向性について、所見を伺います。


5 産業行政について

(1)中部縦貫自動車道を活かした産業振興

(15)福井北インターおよびジャンクション周辺の整備について、中部縦貫自動車道の開通による岐阜県、中京方面から県内への物流輸送の需要を、県内経済の発展に最大限つなげるため、物流関連企業の拡大や誘致を戦略的に進めるなど、県としてのビジョンが必要と考えますが、知事の所見を伺います。

(2)鳥獣害対策

(16)鳥獣害対策について、被害防止のためのロボットやIT技術の活用方針、また処分・活用策である処理・加工施設整備の嶺北での実現性について、県の認識を伺います。


6 土木行政について

(1)総合的な水害対策

(17)そこで、この流域治水の目指すもの、そして国、県、市町のそれぞれの役割を伺うとともに、田んぼダムや土地利用規制などの施策が検討されるようですが、具体的にどういった取り組みを地域住民に期待するのか、所見を伺います。

(18)県内における個別計画の策定状況および県としての目標設定を伺うとともに、福祉施設の入所者や、自力避難が難しい在宅の高齢者・障がい者の避難の確保に関する課題、取組方針について、知事の所見を伺います。


7 教育行政について

(1)学校の臨時休業の措置

(19)今回の福井市小学校の臨時休業期間を4日、中学校を5日間とした根拠、考え方を県教委はどう把握し、
  どのように評価しているのか伺うとともに、県立学校の生徒が感染した場合、県教委としてどのような基
  準と対応を考えているか、伺います。

(2)外国籍の子どもへの支援

(20)外国籍のこどもが保護者の就学義務から除外されていることに対する見解を伺うとともに、本県における外国籍の子どもの不就学、就学不明といった就学状況の現状と県の就学支援の方針を伺います。


 代表質問は、「今、私たちが課題として捉えているのは、これです。取組みの様子や今後の予定を教えてください。今回の議会では、これらについて議論しましょう。」といった意思表明でもあります。逆に、答弁も、「それに対して、方向性や考え方はこうです。」といったもの、つまり、深くは入り込まないものとなります。
 それだけに、代表質問で示した事柄に関して、一般質問や常任委員会の中で、しっかり深めていかなければなりません。
今日の議会運営委員会で、一般質問の日時が決まりました。私は、17日の11時25分〜12時05分になりました。