2016年3月28日
3.職員の給与・処遇について
【3月議会を終えて その3】
他の自治体と比較して給与水準が低いという実態を確認する中で、その改善に向けての方向性を伺った。 非正規職員、中でもこれからの社会にとって大きな要素である保育士の方の処遇改善について訴え、今後の対応を伺った。 |
- 本市の職員の給与水準は決して高くはありません。というよりも一般企業の給与体系から見るならば、驚くほど抑制された低い状況にあることは、いろいろなデータからも明らかです。
- 公務員であるが故に、市民のことが優先されるべきであるという大前提の考えがあります。しかし、敦賀市は、退職職員の補充を極力抑え、職員数を抑えてきているとともに、「給与水準が低い」と市当局も示しています。このことは、市民サービスの低下と、職員の勤務態勢の限界・処遇のブラック化を生み出します。市民のためにも、また民間の処遇改善にもつながる大きな問題であると考えます。
- それ以上に大きな問題として、非正規職員の賃金の問題があります。平成26年度の非正規職員は432人、率にして31.4%となっています。中でもパート職員の賃金は、ハローワーク求人票の中でも目立つくらいに低い状況です。国として「同一労働同一賃金」を進めていこうとしている中、パート時給の改善は喫緊の課題でもあるのです。
- 特に、気がかりなのは、保育士の方の処遇です。33.1%の方が非正規の勤務です。これから、生産人口減少の中で、女性の労働は不可欠の要素です。私は、これからの日本を考えるとき、「保育」がキーワードになると考えます。女性が安心して仕事に就ける社会を支えるには、子育て支援が欠かせません。
- 市からは、今は現実的ではないものの、最低賃金の推移にも注視して必要があればやらねばならないという考えが示され、全体のバランスを見ながら、まずは、勤務環境の改善から着手していきたい旨の回答でした。
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