2015年1月19日
いのちに
先週の木曜に自宅へ戻って、仏壇の前に行くと、母が待っていた。
(92歳の母だが、朝夕それぞれ2時間を仏壇に手を合わせてお経を詠むのが日課となっている・・・・)
「明日は何の日か覚えとるか?」という問いに、父の命日でもないし・・・・と考えあぐねていると、「明日は、あんたが7年前に手術した日や。」「忘れたらあかんで」と、ぽつぽつと言葉を継いだ。部屋へ戻ると、家内が待っていたように11日がおじいちゃんの命日、14日がお葬式、15日が敦賀病院へ戻った日、16日が救急車で県立病院へ運ばれて、夕方から緊急手術した日・・・・とカレンダーの日付を指で押さえながら話し出した。おそらく昼食を摂りながら、二人で7年前の話をしていたのだろう・・・。手術終了までの10時間の様子を振り返る時には目頭を押さえていた。
7年前・・・それは私にとっては、生きるということを考えさせられ、生きていることを感じさせてもらった時だった。
そう言われると、ICUでの5日間の辛い日々やもどかしい3ヶ月の入院生活の様子が蘇ってくる。
退院が3月29日、全てがギリギリのリスタートだった。階段を上がることにすら息苦しさを感じながらも、西浦の子どもたちからエネルギーをもらったことも思い出される・・・・
「父がくれた一日」のおかげで、今の自分がある。
ほんのわずかな時間の中、「生かされた命」という言葉、「悔いなく生きていかねば」という思いが染み通っていった。