水辺へ

教育

You can lead a horse to water, but you can’t make him drink.
「馬を水辺まで連れて行くことは出来るが、水を飲ませることは出来ない」

このことわざの意味するところは、当然「人にチャンスを与えることはできるが、それを生かすのは本人次第である。」また、「本人の希望するように周りの人々が環境は整えてあげられるけれども、その環境を生かすも殺すも本人しだいだ。」ということになる。
 さあ、ここで考える。私たちの使命がどこにどのように関わっているのかと・・・・「水辺まで連れて行く」の意味するところは何なのだろうか? それが、「学校」というハードを準備し、環境を整えることであるならば、十分にとはいかないまでも、使命の大半は果たしているだろう。しかし、それが「チャンスを与えること」であり、その個の持っているいろいろな能力を引き出すことであるならば、充分だと胸を張って言い切ることができるだろうか?
 我々の使命がまだ道半ばであることを常に意識していかなければならないのだろう。
 ただ、忘れてはならないのは、私たちの目指すのは、「自ら水辺を求め、そこに至る道を手探りでも進もうとする生徒である。」ということである。