2013年3月22日
「出逢い」は「学び」
卒業式の式辞の中で述べたことは、今私自身が大きな価値を見いだしている事柄です。そのことを振り返っておきたいと思います。
伝えなければならないこと
私たちが、子どもたちに伝えなければならないものはたくさんありますが、中でも、次のことがらは、人づくりの上で、不可欠であると考えます。
○「人は一人では生きていけない。」ということ
○「仲間っていいものだ」「人って捨てたもんじゃない」と感じること
○「何を手に入れたかということ以上に、『そのために何をしてきたか』が大切なのだ」ということ
人らしさ
人らしさは「優しさ」である。
優しさの語源は「痩せる」。つまり他人のために自分の身を細らせるという意味を含んでいると言われます。いろんな人と会い、身が細るほど相手の身になって考えられる。他人と不幸を分かち合える。そんな姿が人間らしさなのでしょう。
そしてもう一つ、人として大切にして欲しい言葉。
それは『リスペクト アザーズ』。
高い評価はするが、頭を下げるような関係にはならないということです。日本語では「尊重する」という言葉に近い「リスペクト」という言葉、「人との関わり」が希薄になりつつある社会の中で、さらには「復興」が使命である社会において、『リスペクト アザーズ』「他の人を尊重しなさい」という言葉がキーワードになっていくに違いありません。
平成24年度が幕を閉じます。この出逢いが最後になる方もおられることと思います。『出逢いは学び』です。この出逢いが私たちにとって、次代を担う皆さんにとって「よき学びの場」となったことを願っています。