常任委員会分科会1日目

県議会の記録

R1 0924 常任委員会1日目

常任委員会では、補正予算の委員会所管部分の審議。提出議案での委員会付託議案の審議。請願の委員会付託の審議。そして、委員会の所管事項についての審議を行います。
 今日は、総務教育常任委員会と産業常任委員会が開催されました。
私は、総務教育常任委員会を傍聴しました。
午前中には、教育委員会。午後は、地域戦略部における上記のものの審議でした。

【教育委員会】
豊北教育長からの報告の柱としては、「教育に関する大綱(案)」「学校の業務改善」「いじめ・不登校」「ふるさと教育」「プログラミング教育」「特別支援教育」「丹南地区の高校再編」「高校入試」「小中学校の学力向上」「小学校の教科担任制」「読書活動の推進」「福井インターハイの準備」「茨城国体」がありました。
全ては、書ききれないので、印象に残っているもののみとなりますが、書き記したいと思います。

 〇教育委員会からは、「政策トライアル枠予算を活用した教育関係事業(10事業)」の一覧も示されました。
これは、議会に示さなければならないものではありませんが、各部に付託された1000万をどのように活用していくかを知る上では、とても参考になり、教育委員会の「オープンに、誠実に」という思いが伝わってきました。その中では、毎年、現場を悩ませているものの一つである福井県独自の学力調査である「SASA」の採点業務と分析処理が外部委託になるという、ある意味嬉しい事業が明確にされました。もう一点、新聞報道にもスクールロイヤー(学校関係の弁護士)の配置を国が決定したことが掲載されていましたが、福井県としても、学校からの相談に対して法的に立場からアドバイスする相談会を実施したり、いじめの予防授業を実施するための事業が示されました。
 〇やはり、「教育に関する大綱(案)」についての審議。この大綱の中では、「基本理念」が掲げられているのですが、とても共感できる内容で、この理念を具現化することができれば素晴らしいし、そのために頑張らなければという思いを強くしました。ただ、私の考えとしては、一点言いたいことはあります。それは、12月議会に述べたいと思います。「目指す人間像」も示されています。これに関しては、やや総花的ではあるのですが、分かりやすい構成になっているのは確かです。そのための環境づくりにも言及してあり、今年度策定される「教育振興基本計画」の中に、具体的にと取組みが示されていくのが、とても楽しみでもあります。
 〇教員の働き方改革という点で、「業務改善推進対策」も提案されました。その中で気に掛かったのは、「勤務時間シフト制の導入」です。1日の勤務時間を変更せず、個人の勤務状況により、通常(8:00~16:30)と遅番(9:30~18:00)に分けるというものですが、さて、どうでしょう。朝の学校は、すべきことが一杯あります。全職員でかろうじてスタート体制を整えている中で、厳しいものがあります。また、部活動は、下校指導まで終えると19:00です。18:00ではカバーしきれません。正式な決定までに、現場の声を精一杯吸い上げていただきたいと思います。
 
【地域戦略部】
近松総務部長からの報告の柱は、「長期ビジョンの策定」「北陸新幹線の整備促進」「並行在来線」「県都のまちづくり」「嶺南地域の交通ネットワーク」「市町の協働」「県民活躍の応援」「社会貢献活動の参加拡大」「結婚の応援」「AIおよびRPA(ロボットソフト)」「嶺南エネルギーコースト」でした。いずれも、県全体の姿にかかわる大きなものばかりで、かなりの時間でした。その中で、山本文雄議員、山岸猛夫議員、佐藤正雄議員の発言は、県政のこれまでの流れの中で、現在の事業を捉え、その課題を明確にする素晴らしい内容であり、とても勉強になりました。私自身、これまでの流れを知ろうとする努力がどれだけできていたのかと反省させられる時間でもありました。
 〇中でも、興味深いのは「長期ビジョンの策定」です。2040年を目途として、あらゆる角度から将来を見通していくというものではありますが、それは、中期ビジョンなのだとも思います。100年、200年を考えて政策を立てていく部分も必要なのでしょう。だから、シャドーキャビネットでもいいけれど、どこかでその場を設定していく必要を感じます。
 〇「県都のまちづくり」も興味深い内容でした。福井市という県都をいかに発展させ、人口減少の防波堤にしていくかは、重要な課題でもあります。その中で、駅前開発等のこれまでの歴史を耳にでき、とても有意義な時間でした。
 〇印象に残ったのは、「嶺南振興局」の姿勢です。そこから提出された「嶺南地域公共交通網形成計画(骨子案)」。まだ、煮詰めていくべきことはあることとは思いますが、このような構成を考えられる人は頭がいいなとつくづく思います。これからの嶺南をよろしくお願いします。


つらつらと書きましたが、明日は、私の所属する「構成常任委員会」です。

最後に、明日、確認したいと思っている事柄を示しておきます。どこまでできるかな?

R1 9月補正に関して

健康福祉部
 〇福井県こども急患センター  3612万5千円 当初P13
   ・当初予算で 739万2千円がくまれているが、それと今回の補正との関係は。
     設計費として
   ・現在の利用数の状況は。
   ・利用環境の改善とは、具体的にどのような内容なのか。
   ・こども急患センターと、福井市休日急患センターとの関係性については、どのようになっている   
    のか。職員・医師・看護師。そして、ランニングコストの面で。


安全環境部
〇【第64号議案】
   モニタリングポスト等通信多重化事業 1億65万6000
   ・可搬型モニタリングポストの有効性について、説明を求めたい。
   ・現在の状況と必要性を説明いただきたい。

 〇【第63号議案】
   電力線量計測衛星通信機器  1億9116万
   ・詳細を伺う


所管事務調査として

(1)原子力防災訓練
  ・UPZ県の避難計画の策定を今後どこまで現実性のあるものにしていくのかが重要。
   UPZ内には県内7市町と岐阜県を含め、約29万人の住民が居住しています。その内、今回の訓練の避難
   者としての参加は1,033人、実際の住民の0.4%でありましたが、実際には相当数の移動が想定され、それ
   による道路の混雑は大変なものになることが予想されます。時間と天候にも左右されることを考えると、
   道路寸断によって孤立した住民の避難方法も含め、更なる安定した避難のあり方を求めていく必要があり
   ます。
  ・今回の訓練の総括・結果を今後の訓練にどう生かすか、そして避難方法の確立と住民への確実な周知・徹
   底をどのように考えるか。今回は、6弱の地震ということであったが、想定する事故・災害をどのように
   設定していくのか。どこまでを想定して、どこへどのように避難していくのか。
   また、最悪のシナリオは想定しているのか。
    行政と企業とが共同でシミュレーションするだけではなく、住民参加であったことを考えると、いずれ
   にしても、参加した住民にしてみると、設定があいまいという思いが残ってしまう。
  ・外国人への対応として、具体的にどのような手立てを考えているのか。
  ・また、生活弱者への対応について具体策はあるのか。
   特に、福祉避難所を必要とする方たちへの対応はどのように考えていくのか。
  ・また、UPZの8つの病院の患者が12の病院へ分散して避難する計画だが、1400人の受け入れ場所、さら
   には移動手段について、「非常時の対応として、できるような対策を積み上げていきたい」との答弁であ
   ったが、具体的な内容については、どのような流れで、設定されていく考えなのか。流れだけでよいの
   で、聞かせていただきたい。

(2)県の原子力政策
  ・国の役割であるとは言え、立地県として県民への責任はある。
   県として、国へ何をどのように働きかけていっているのか。県民への説明責任は果たされているのか。
  ・中間貯蔵施設の計画地点確定作業の進捗状況は。
  ・乾式貯蔵施設に対する方向性は。
  ・特重対応の状況は。

(3)幼児教育無償化について
  ・現時点での把握数は。
  ・本件独自の具体的な拡充策の中味。人数と予算。
  ・他県の状況は。
  ・幼稚園の「預かり保育」辞退はないのか。
  ・給食費の680円問題。
  ・県内に認可外施設は、いくつあるのか。
  ・保育の質の問題はないか。特に、認可外施設

(4)介護人材の確保対策
  ・介護人材確保の状況と必要数等の全体像、今後の見通し。
     施設数・現有数(正規・非正規)・需要数の推移・不足数の推移
  ・その中で、不足数を確保する手立ての方向性
     現有維持・育成数と手立て・外国人介護士の確保・ロボットの導入

(5)嶺南における健康づくり施設の整備
  ・県内の健康づくり施設の状況。
   4つの圏域ごとの施設数の状況を伺いたい。
  ・嶺南といっても、若狭と二州という分け方の中ではどうなっているのか。

(6)視察を通した県施課題
  ・介護ロボットの開発と普及
   本件の状況について

(7) 保育士の確保について
  ・保育士試験の状況
    受験者数、合格率、本県の勤務状況
  ・神奈川県の事例
  ・潜在保育士の把握の進捗状況は。

(8)今後の想定される自然災害への対応状況。
  ・災害の内容
  ・本県の被害対応
  ・他県への救援対応
  ・国全体のライフライン確保

(9)敦賀市の樫曲の民間最終処分場について。
  ・水質指標の生物化学的酸素要求量(BOD)と全窒素の2項目が国の基準をクリアしていない。の現在の状
   況。
  ・産業廃棄物特措法が2022年で切れることに対しての、手立ては。
  ・費用面の問題。
  ・環境面の不安。

(10)医療的ケア児に関して
  ・現状の把握 
   自宅で訪問ケアを受けている子どもたちの数は。
   その中で、幼稚園、小中学校へ通いたいと考えている子どもたちの数
   その把握の方法は。
  ・その把握をどこが窓口となってやっていくのか。それが、ハザマの意味。
  ・ケアラボなどの私立の機関に通っている医療的ケア児の数は。
   具体的にケアラボには、何人。10数名が通っているとのことだったが、
   医療センター(療育センター)の数。それらは、どこにカウントされているのか。
  ・レスパイト入院の状況
   需要の状況は。 
  ・デイサービスの状況は。


策定・改定予定の行政計画の検討状況

〇第3次福井県元気な子ども・子育て応援計画
  ・育休取得などへのサポート
  ・職場復帰のサポート
  ・保育の面の受け皿 待機児童の数はゼロになっていくのか。
  ・医療的ケア児への対応、保護者のサポート
  ・児童クラブへの支援めサポート
  ・親自身の手で子育てする仕組みづくり 具体的な内容

〇福井県社会的養育推進計画
  ・県内児童養護施設の状況
   施設数・受入数・県内の設置バランス
  ・児童相談所の施設整備計画
   改修・新築の具体的な計画
   一時保護の場としての担保

〇医師確保、外来医療計画
  ・8/5の地域医療審議会の審議内容。
   目標の在り方を圏域ごとに示してほしい.
  ・ドクタープール制度の進捗状況
   4200人をリストアップしているとのことだが、具体的にどのようなアプローチをしているのか。
    ットやパンフレット等の資料があれば、見せてほしい。
  ・医師不足の地域への医師派遣を強化するために、制度を拡充するとのことだが、具体的に制度の中味と拡
   充の方向性を伺う。