ENJOY ピアノ協奏曲

コラム

今日は、ぽーとあい 敦賀市文芸協会 主催の 「ENJOY ピアノ協奏曲」でした。

福井県を代表するピアニストの川村文雄さんの繊細な表情をもつピアノをじっくりと楽しませていただきました。そして、高谷光信氏の感性豊かな音楽は言うに及ばず、福井大学医学部管弦楽団の表現力を見事に引き出した指揮力に感服しました。そして、何より、アマチュアオーケストラではありながら、すばらしいアンサンブルを聴かせてくれたオケに心から拍手を贈りたいと思います。
大学オケの定番とも言えるオープニングの「マイスタージンガー」は、私たち夫婦も大学オケで演奏した曲で、二人で懐かしく聴かせていただきました。
「1812年」のブラスの安定した重厚な響きにも震えました。
そして、メインのラフマニノフ。ラフマニノフの随所にみられる美しいメロディーには、心洗われます。一度中学生ブラスでも挑戦したこともあるのですが、弦でなければ表現できない(というよりも、管だけでは難しい・・)繊細なpとフレーズ感に中学生の限界を感じました。コンチェルトの難しさは、ソリストとオケとの音楽観をそろえることにあります。生で聴くコンチェルトの楽しさは、演奏力や表現力以上に、ソリストの人間性を肌で感じることができるところにあるのだと思います。今日のコンチェルトを通して、川村文雄さんというピアニストを応援したいと思った方、もう一度や音楽の場を共有したいと感じた方と共に、エールを贈りたいと思います。
吹奏楽もいいけれど、生で聴くフルオーケストラもいいものだと、改めて感じる時間でした。
水上実行委員長をはじめ、実行委員のみなさん、文芸協会のみなさん、ありがとうございました。

それにしても、久しぶりのコンサートのような気がします。今日は県内の多くのホールでいろいろなコンサートが開催されているようですが、「日が重なるのはもったいない・・・」と口にしながらも、やっぱり足を運びやすいのは、市民文化センターです。
客層を眺めてみると、年配の方(あくまでも主観ですが・・・)もかなりおられたように感じました。聴きたいという思いはあっても、市外まで移動するのはちょっと億劫に感じている方も少なくないことだろうと思います。年に数回は、文化センターで生オケを聴きたい。そんな思いを強くしました。