2014年12月1日
情けない話 何故、そんなに慌てるのか?
市内の1中学校と校区小学校の一体型の小中一貫校設立、平成30年には開校予定という記事が先日の朝刊に掲載された。よく読むと、福井大学の松木教授を中心とする検討委員会が教育委員会の諮問に対する答申を提出したという内容であるのだが。校長会にも市内職員にも何の説明もない中での報道、私自身が「いつの間にそこまで話が・・・・」と思ったくらいなのだから、一般市民にとってみれば寝耳に水といった感は拭えない話に違いない。今、小中連携や小中一貫が、法律的にも、社会的にも全国的な話題になっているのは分かっているし、そのこと自体への意見は別の機会に委ねるとして、どうしていつもこうなのかと感じざるを得ない。小さな街敦賀の教育のことが、どうして現場に届く前に報道機関を通して耳に入ってくるのだろう。4校といえば、市内19校の1/5の学校が関わるニュースである。しかも諮問に対する答申をどうしてそれほど派手にアピールする必要があるのだろうか。公教育にとって公平性と平等性は保証されなければならないものであり、それに対する市民からの声に対しては、我々みんなが同じ方向で言葉を返さなければならない重要案件でもある。ましてや、4・3・2制をはじめ、ハードの面でもソフトの面でも、制度的にも物理的にも人事の面でも、まだまだ多くのハードルを抱えている事案である。市民から尋ねられたとき、教育関係者全員が、同じ方向で言葉を返していく必要がある事案である。
せめて、それらを審議する方向性と方法だけでも決定し、周知した上で、報道にのせてもらいたかったという思いである。あまりにも早計である。
12月市議会の中で、市民の疑問をぶつける質疑がなされることに期待するしかないのかもしれない。情けない話である。