2013年6月17日
授業に 3
授業を参観させていただいて、感じたこと、大切にして欲しいこと、確認しておきたいことを何点か挙げます。
- 全体を視野に入れること。
生徒が集中している授業で、その空気を生み出しているのは、指導者の迫力です。
それは、教室内の全ての生徒たちを視野に入れていくのだという迫力です。 - 生徒と共に学んでいく空気を作ること。
その時に大切なのは、一人称複数の言葉を口にしていくことだと感じます。
「私たちが今考えようとしているのは・・」
「私たちが解決しようしているのは・・」等 是非使って下さい。 - 授業開始時のルーティンを大切にすること。
・姿勢について・・・椅子の位置、身体の向き、
・準備物について・・・不十分な子はいるものです。その対策を練って臨みましょう。 - ノート指導を大切にすること。
ノートの姿は、日常の授業の姿です。教科で、ノートについて約束はできているのでしょうか。
ノートのもつ機能として ①練習帳的機能 ②備忘的意味 ③整理保存的機能 ④探求的機能 があります。ノート指導とは、①②を基礎にして、③④へ発展させることであると言われています。(東井義雄 「村を育てる学力」より) - 板書計画を立てて授業に臨むこと。 板書については、以前も述べましたが・・・
板書を見れば、その授業の流れや学びが伝わってくるものです。計画的であって欲
しいものです。それが生徒にすり込まれていくものだと思うのです。 - 中心発問をもって、授業に臨むこと。中心発問があり、それに至る流れの中で、考えさせる問いは練られていくのだと思います。「質問が簡単すぎる」のは、授業をつまらなくします。全員に参観してもらいたい思う授業があります。見つけて下さい。
子どもの思考の経路や、発展や苦しみの経路が分かるようなノートを子どもたちにかかせるべきだと思うし、また、そういうノートが自然にできるような授業を教師はすべきだ。
齋藤喜博「授業の展開」より
発問とか確認とかのない、無意味な形式的な板書をしている授業では、板書しているときに教室に空気ができてしまうものである。教師は一生懸命板書しているのだが、その間、子どもは何も考えていない。ぼんやりと板書が終わるのを待っているだけである。板書が全員に響いていかないからである。
齋藤喜博「授業の展開」より