2013年2月18日
トリレンマ【trilemma】
二つの選択肢があり、どちらにも何らかの不利益があって意見がまとまらないことを「ジレンマ」と言いますが、三つの選択肢がある場合は「トリレンマ」と呼びます。
環境問題はまさにこの「トリレンマ」です。例えば北極を考えてみても、温暖化のために氷が減少しさらなる気候変動を引き起こす可能性、北極熊に代表される生態系の破壊等々、現実に起こっている環境破壊に警鐘が鳴らされる一方で、氷が減少したことにより北極圏の資源開発が加速しています。
現在のままの文明社会を継続するならば、私たちは「経済の発展」・「資源・エネルギーの確保」・「環境の保全」のトリレンマと葛藤し続けなければなりません。
教育の現場にも、「トリレンマ」は存在するような気がします。いや「トリ・・」ではなくて、「テトラレンマ」「ペンタレンマ」なのかもしれません。
ただ、「その子のとってよいことであること」「生徒全体にとってよいことであること」そして「教育的であること」の3つが、トリレンマにならないことを願います。