もう一つの「ふるさと意識」2

雑感

 昨日、「粟野体育協会創立50周年記念式典」に列席させていただいた。
 創立した昭和37年当時の15区約7,000人から現在21区約23,000人となり、敦賀市の1/3を抱える粟野地区の強さと課題を感じる中、印象に残ったのは、粟野体協会長 藤田紀雄氏の姿であった。
 2人の方が功労者として表彰され、15名の方に感謝状が授与されたが、その一人一人に掛けられた言葉は、謙虚であり、感謝と願いを感じさせるものであった。一言一言が、この粟野体協の歴史とつながりの太さを物語っていたように感じた。
 「文化とは、人間が自然に手を加えて形成してきた成果のこと。衣食住をはじめ、技術・学問・芸術・道徳・宗教を含む。(『広辞苑』より抜粋。)」とあるように、つながりや歴史の流れを無視したものに「文化」の臭いは感じない。新しいと言われる文化も、それまでのプロセスをしっかりと見つめ、認めていなくてはならないはずである。子どもたちに、そのプロセスを伝え、見つめさせ、考えさせることが私たちの責任であるはずだ。
 そのための営みが「ふるさと意識醸成」に違いない。