2012年9月5日
自己肯定感
ある本の中で、次のような数値に出会いました。
- 日本の子どもたち(15歳)の孤独感が突出して高い。
(日本が29.8% 他の国には10%台) - 低技能の仕事への就業を将来予想している15歳が50%を超えている。
- 高校生の「私は価値ある人間だと思う」割合が、36.1%で、突出して低い。
(韓国74.9% 中国87.7% 米国89.1% ) - 高校生の「自分が優秀だと思う」割合が、15.4%とかなり低い。
(韓国46.8% 中国67.0% 米国87.5% )) - 「私は努力すれば大抵のことができる。」と考えているのは44.4%
(韓国83.7% 中国88.8% 米国89.2% )
私たちにしてみると、そんなものかと素通りしてしまいそうな結果ですが、他国との比較を眺めると、いやが上にも問題の大きさに気付かされます。
これらのデータからが浮かび上がるのは、「自分自身に自信がもてず、自分は能力的にも低くて価値のない人間なのだと思いこみ、努力してもできない」と孤独感にさいなまれている子どもたち(まさに自己否定している子どもたちの)の姿であり、その多さに、問題の深さを感じます。
行き着く先は、「自己肯定感」の低さです。自己肯定感がもてなければ、「空虚」で、意欲はしぼんでしまいます。いじめや自殺の問題の根っこもここにあるに違いありません。
体育大会という行事の中で得られる「自己肯定感」は、ひときわ大きなものです。是非、このチャンスを生かして、一人一人に「俺も捨てたもんじゃない。」と感じさせていきましょう。