「もしも」と「もしもし」

教育

 名君の誉れ高き上杉鷹山(うえすぎようざん)は、人を動かす方法について、
「してみせて、言ってきかせて、させてみよ」と説きました。
1 やって見せる[模範/もはん]
2 やり方を教える[指導/しどう]
3 その通りに、やらせる[模倣/もほう]訓えです。
頭文字をとって「もしも」の三段階と言われます。
 これをもとにしたといわれる山本五十六(帝国海軍連合艦隊司令長官)の名言
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
は、上杉鷹山の三段階に、4 褒める[賞賛/しょうさん]を付加して、締めくくりに「ほめることで人は動く」と説きました。「もしもし」の四段階です。
「もしも」の三段階の理詰めに、山本五十六は「褒める → 嬉しさを感じる」という感情論を加えました。理論ばかりじゃ人は動きません。褒めることで、感情が刺激され、人は動き出すということなのでしょう。
 褒めることの大切さを感じます。褒める引き出しをたくさん持ちましょう。