ハチドリのひとしずく

子どもたちへ

さあ、新しい年がスタートしました。これからの3ヶ月間は、皆さん一人ひとりにとってとても大切な3ヶ月となります。

 今日はみなさんに「ハチドリのひとしずく」というお話しを紹介しておきましょう。

 ひょっとしたら、小学校での道徳の時間に耳にしたことのある内容なのかもしれません。
 鳥のなかでも体が小さい「ハチドリ」のことは知っている人も多いに違いありません。体長10㎝ほどの小さな小さな鳥です。

毎秒約55回、最高で約80回の高速ではばたき、空中で静止するホバリング飛翔を行って花の密を吸うという鳥です。

アンデスの先住民族に伝わる民話が元になっているお話しです。

 あるとき、森の中で竹や木がこすれ合って火事になりました。
 森の生きものたちはわれ先にと逃げ惑います。
 でも1羽のハチドリだけは、いったりきたり口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは燃えさかる森に落としていきます。
 「そんなことをして何になるんだ」と笑う動物たちにハチドリは答えます。 「私は、私にできることをしているだけ」

この話から君たちは何を学ぶだろうか。