旅立ちに……

学校

 これまで、何回の卒業式を経験しただろう。卒業担任として参加したこともあれば、学年主任として見送ったこともあります。
 義務教育の修了ということを思うとき、全ての子に思いを十分に伝え切れただろうかと自らに問いかけざるを得ません。卒業式前夜は、生徒と過ごした日々やいろんなできごとを思い出しながら、「自分はよい教師だったか。よい担任だったか。」と自問自答を繰り返し、何時までも眠れません。
 決して器用ではなかったのかもしれない。でも、どの子もエネルギッシュで「心」や「思い」を前面に出すことのできる素晴らしい3年生でした。
 この3年生の子どもたちと出会えて本当によかったと思います。
 生活の場は離れてしまいますが、これからもしっかり見守っていきたいと思います。今年の卒業生答辞の中には、歌が2曲組み入れられています。
 「旅立ちの日に」と「YELL」。この2曲のメッセージソングの歌詞には、どちらにも、「友」の存在の大きさと、夢を持ち未来めざして進んでいこうという決意と励ましが綴られています。
 けっして上手くなくてもいい、全員の「思い」を乗せた歌を楽しみにしています。