2009年10月2日
合唱コンクールを終えて!
この2週間目標として頑張ってきた合唱コンクールを終えて、今君達はどんな思いでいるだろう? 「精いっぱい歌った」という、充実感で一杯のことだろう。ひょっとしたら「あの音程がおかしかった」とか「あそこが合わなかった」などと悔やんでいる人もいるかもしれない。しかし、そんなことは問題ではない。大切なのは、この合唱コンクールへの取り組みを通して君達が何を学んだかということなのではないだろうか。
この大きな行事に正面からぶつかった君達に、次の「3つの拍手」を送りたい。
”合唱”という音楽に取り組んだ以上、「音楽の素晴らしさ」をつかみとってもらいたいのはもちろんなのだが、君達は、それ以上に大きなものを学んだはずである。
それは、「集団の素晴らしさ」と、「集団の中での自分の存在の大切さ」なのではないだろうか?
一つの集団が、共通の目標に向かって高まっていく時、一人ひとりが必ず輝きを見せる。それぞれの色は異なっていても、全員の輝きが重なったとき、その集団全体が素晴らしい光を発する。実際、今日のステージの上での君達は、輝いていた。君達の輝きに、君達全員に最初の拍手を送りたい。
2つめの拍手は、見えない部分で悩み、苦しみ、人一倍努力をした多くの人たちに送りたい。学級全員のエネルギーを見事に受けとめた指揮者。おそらく何時間も貴重な時間を費やしたであろう、伴奏者。自分のパートを確実に歌えるようにと、家で幾度となく歌った人たち。そして、学級全体が一つになるようにと、心を痛め、練習しやすいようにと励まし、叱咤激励を与えて下さった先生方に、この拍手は送りたい。
今日の君達の輝き。その輝きが本物かどうかという結論は、今は出せない。もしも本物であったならば、秋にその1つの答えが出るに違いない。もちろん不安はあるが、君たちのデビューである、秋の音楽発表会での学年合唱を楽しみにしていたい。だから…3つめの拍手は、輝きが本物だったと確信できるその時までとっておきたい。