市庁舎問題について 私の意見 その2

市庁舎

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市庁舎問題について 私の意見 その2

 昨日(6/21)に開催された予算決算委員会の中で、「庁舎建設候補地選定関係費 468万8000円」
の組み替えを求める動議が提出され、賛成多数で可決されました。その後、それには応じられないとする理事者の回答を受け、補正予算の修正を求める修正案が提出され、結果的に賛成多数で可決されました。

 ここに至るまで、説明会、説明会でのアンケート集計結果などをもとに、市庁舎設立特別委員会でも、かなりの審議がなされてきました。

 結果、昨日の結果に至ったわけですが、この機会に、これまでの経緯を含め、ここに書き記しておきたいと思います。
 
 これまでの私の意見については、以前述べさせていただいています。

→【2017.5.26 市庁舎建設について】

 
〇組み替えの理由

『歳出の総務費のうち、庁舎建設候補地選定関係費4,688千円の予算は、庁舎建設候補地アンケート調査及び交通量調査のための予算措置である。しかし、市庁舎建設対策特別委員会の調査に対する対応や、市庁舎建設に係る、市民説明会、アンケート結果、また、今定例会中の一般質問を通じて、もはや、結論に至る材料はそろったと考えられる。
したがって、今後のさらなる、アンケート調査や、交通量調査等は、必要がないと判断する。また、庁舎建てかえに伴う、国からの財政措置を確実に受ける必要性に鑑み、時間的猶予がないことから、現庁舎位置にて、建てかえを決定して、早急に、基本設計等に取り組む必要がある。
 以上のことから、当該予算の組み替えを求める。』

 

〇応じられないとする、理事者の理由

『組み替え動議が議決されたことは、重く受け止める。
しかし、庁舎建設候補地選定関係費は、
①庁舎建設候補地ついて、3000人に意見を聞くためのアンケート実施のための経費
②各種団体代表者で審議するための経費
③交通量の調査を実施するための経費
であり、(民意を問うという)大切なものを確保するためのものであり、応じられない。』

この、上記した2点について、補足しておきたいと思います。

 

まず、アンケートについて

私は、前日の市庁舎建設対策特別委員会において、確認の意味も含め、次の2点を質問しました。

(1) 説明会でも、時間をかけて、つまり財政措置にこだわらず、検討していくべきであるとの意見は少なくなかった。だから、アンケートの項目に、
1.「A案で財政措置を受け入れる」
2.「財政措置は考えず、もう少し時間をかけて、検討する。」のどちらを選択するか?
という選択肢を設問として加えることを要望しました。

しかし、理事者からの返答は、「財政措置を受けることは、外せない。アンケートの内容は変えない。」との返答でした。

(2) アンケートについて、説明会でのアンケートには、大きな課題が残りました。それは、男女比の大きな偏りと、参加した方の年齢の偏りです。3000名アンケートは無作為抽出で実施するとのことですが、そのなかで、男女のバランス、居住地のバランス、年代のバランスをとっていくとの説明がなされていますが、それだけの条件を加味したものが無作為抽出といえるのかという点で、大きなジレンマを抱えていると考えます。しかも、発送はそのようになされたとしても、回収 (回収率30数パーセント、回答数1000名を予定しているとのことです。) の結果は、いろいろなバランスが確保されているとは限りません。「前回の反省は担保されないのではないか」ということを訴えました。しかし、具体的な回答は得られませんでした。

 少なくとも、「前回の反省を繰り返さないために、精一杯の啓発を行っていく。」という言葉と具体的な取り組みが示されるべきだったと考えます。

 説明会では、30分以上の時間をかけて資料をもとに説明し、その後、質問にも応じています。しかし、紙上アンケートでは、その説明をどのように設定するのか。分厚い資料を「読んでください」、「アンケートに答えてください」では、未消化のままのアンケートになってしまうのは明らかです。しかも、それはその後のトラブルを招きかねません。それに対しての、具体的な対処法が示されるべきだったと考えます。

 
交通量調査について

交通量調査にしても、(実際には、それ以外にも精査すべきことがたくさんありますが) どうして、7月のアンケートに間に合わせようとしなかったのでしょう。指摘を受けて以来これまで時間はあったはずです。委託業者ではなくても、市の職員の力でも概略は把握できたのではないのでしょうか。「詳細は専門的な調査を待つが、市の職員による大まかな調査では、こうなっている。」という根拠は、いろいろな形で示せたのではないでしょうか。その強い意志は感じられませんでした。

 職員の駐車場確保についても、上空からの写真地図等で探ることができたはずです。

 B案は、いろいろな点で、案の体をなしていない。しかし、それ以上に、それを指摘されて以降、それをきちんとした案の形で示そうとする姿勢が見られなかったのが、とても残念です。

 
文化施設統合について

B案のセット‥‥ 市民文化センターと萬象の解体、第2萬象の建設
防災機能の複軸化

 「教育振興基本計画」、さらに、「第6次敦賀市総合計画 後期基本計画 敦賀市再興プラン」が、
平成28年8月・9月に策定されてから6カ月の間に、B案が突然浮上したことによって、整合性のない軌道修正がなされています。そこには、敦賀市の文化振興ビジョン、特に、音楽文化振興のビジョンが全く見えないと言わざるを得ません。

 今、ハードからソフトではなく、ソフトからハードを策定していくことが求められています。つまり、器を作ってから魂である活動を考えるのではなく、活動の在り方や見通しのもとに、市民が活動しやすい、市民が求める施設を考えていくべきなのです。

 市庁舎の問題が40億~50億という大きな事業であるのは確かですが、B案で示されている、市民文化センターと萬象の解体、第2萬象の建設も20億近い費用を要する大きな事業となります。

 予算以上に敦賀市の文化に関わる問題であり、生きがいのある街を目指すためにはどうあるべきかという大変重要な事柄であり、じっくりと腰を据えて考えていくべき問題なのだと考えます。現市民文化センター建設時には、3年近くかけて、いろいろな角度から検討がなされたと聞いています。

 それだけ検討に時間をかけるべき問題が、市庁舎建てかえの中でひとくくりにして考えられていくことに大きな問題を感じます。

 【この点については、私の一般質問の中で取り上げています。近日中に「6月議会を終えて」をアップさせていただきます。是非、お読みください。】

 
  これまでの、理事者答弁を通して

 私としては、もっと時間をかけて検討していきたいという思いもあります。しかし、「財政措置を受けることが大前提」として示され、その見直しの姿勢がない以上、多くのリスクを抱えたままでの B案には、賛同できません。

 これまでの一般質問においても、いろいろな視点から質問がなされました。しかし、いずれにも共通していたのは、B案が根拠のないまま、機能不全を招きかねない大きなリスク・課題を抱えたままの提案であるという点です。

 特に、B案の根幹である、「市街地の活性化」という言葉の裏付けが示されなかったのは、練られた案ではないという思いを強くしました。

 市民は、理事者が考えている以上に正しい判断力を持っている。(そのことは、説明会の中で出された意見が、いずれも参加者をうなずかせるものであったことに表れています。) だから、このような中での今後の活動は、「民意を問う」以上に、あいまいな情報の中で、市民を惑わせ、市を二分する混乱につながっていくものと考えます。

 

 
あえて、前回(5/26付でHPに掲載)の「私の考え」に記載した、内容を再掲させていただきます。

 (5) B案が、上記の内容で、「案」としての体をなしていないと言わざるを得ません。
それを払拭するためには、説明会で出された疑問を丁寧に吟味し、それを市民に示していく必要があります。
❶ 道路状況把握とその対処の方向性
❷ 駐車場確保の見通し
❸ 木ノ芽川の分析と防災対応の方向性
❹ 文化施設の現状把握と文化ビジョンの策定
❺ いかなる可能性も排除しないという呼びかけのもとにC案として示された他の候補地の検討と評価
❻ 跡地利用の方向性
❼ 特別議決の見通し
❽ なによりも、選定の判断基準として示されている 「利便性」「発展性」「安全性」「経済性」「継続性」に対しての明確な見通しと根拠の提示

 これらを7月中に実施するというアンケートまでに(9月までではありません)まとめる必要が出てきます。
それは、かなり厳しいことです。
そうである以上、市民に示す選択肢は次の2つとなるのではないでしょうか。

1案…候補地をA案の現庁舎地に絞り、丁寧に説明をし、9月までに決定する。そして、財政措置を受ける。

2案…今回のA案,B案さらにはC案を❶❷❸❹❺❻❼❽も含めて検討する。当然、財政措置は受けることは見送る。結果的に、A案ということも十分にありうることを覚悟する。
         
 市庁舎建替えと、国からの財政措置を受けることは、どちらも早急に対応すべきものであるという点で「同義」であることを見直す必要があるのではないでしょうか。

B案を示してしまった現時点で、B案を取り下げるには相当の勇気が求められます。
しかし、その勇気を持たなければ、市民を惑わし、市を二分することにもなりかねないのです。市長の勇気ある決断を求めたいと思います。



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