音楽発表会から

コラム

11月13日、中学校の音楽発表会でした。

以前は、各中学校毎に2年生が学年合唱を発表する場でした。

10年間の学年主任の間、11月の学年合唱が学年経営の大きな柱でした。けっして楽ではありませんでしたが、その取り組みを通して、全ての生徒が学年として一つになっていくのを感じたものです。 音楽の先生にお願いして、直接指揮をさせていただくこともありましたが、200名の前に立ち、学年合唱を指導する場は、血が沸く時間でもあり、子どもたちの力と「健気(けなげ)さ」「ひたむきさ」を直接感じることのできた充実した時間でもありました。 子どもたちにとって、200名の合唱に取り組む機会は、そう何度もあるわけではありません。それだけに将来にわたって歌い継がれて行くであろう大曲を選びもしました。音楽の素晴らしさを伝える以上に、集団の素晴らしさを体験させることが目標でした。

そして、今、音楽発表会は変わりました。各校の1年生の1クラスが代表として学級合唱を発表し、市内の中学校1年生全員の合同音楽授業として実施されています。迫力や声量は以前のものとはずいぶん違いますが、ステージの上での緊張感と「ひたむきさ」は、十分に伝わってきました。

それ以上に感激したのは、650名の生徒を相手に「音楽の授業」を展開した、音楽科の先生方の姿でした。

今回は、ラテンのリズムが中心でしたが、「心をひとつに」という今回のテーマのもと、会場に集まった650名を引きつけ、全員参加させ、一人一人に「来てよかった」と感じさせるに十分な内容の企画・アイデアでした。アジアの音楽に焦点をあて、二胡の演奏にもっていく流れも惹きつけられました。

敦賀では、本物の音楽芸術に触れる機会はあまりありません。それが、規模の大きなオーケストラやプロの弦合奏団、プロ吹奏楽団などを聴く機会は皆無といってもいいくらいです。平日の夜に、ハーモニーホール(県立音楽堂)まで足を運ぶことはかなりの負担です。子どもたちに、一年に一度は音に圧倒される機会を作っていきたい。私の大きな願いでもあります。

敦賀にいることで、芸術を体感する機会が保障されないというハンデキャップになってはなりません。県も市も一体となって、子どもたちに投資する姿勢が、どのような形になって現れてくるのか、しっかりと把握していかなければと感じた時間でした。

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