黒四ダム視察から

活動報告

11月2日・3日、連合福井嶺南地域協議会 敦美・若狹支部視察研修に参加しました。今回は、黒部第四ダムが中心でした。バスの中で、「黒部の太陽」のDVDを観ながらの6時間もさほど長くは感じませんでした。ご存じのように、ダムの高さ(堤高)は186mで日本一を誇り、作業員延べ人数は1000万人を超え、工事期間中の殉職者は171人にも及んだ大事業。特に、トンネル内の破砕帯から大量の冷水が噴出し、死者が多数出た大町トンネル工事の悲惨さは、映画からも十分に伝わってきました。

あいにくの雨模様のお天気でしたが、着いたときには雨もあがり、山肌に低く雲がかかって、何とも言えぬ神秘的な黒四に対面しました。関西電力の御協力で、一般では見学できないダムの内部の案内もしていただき、たまたま放水が行われていた放水口の真上に身を置くキャットウォークも体験できました。

全ての面で、そのスケールの大きさに、ただ驚きと感動だけでしたが、それを通して感じたのは、55年前に総工費513億円(当時の関西電力の資本金の5倍)を投じた大事業を決断した企業の力と、多くの犠牲を払いながらも完成に至った、多くのプロフェッショナルの素晴らしさでした。

一生の中で、将来に語り継がれる歴史をつくることは、「それを目指す」というよりも、「絶対に負けない」というプロ根性から生まれてくるのだと改めて感じさせられました。今後約200年は、ダムとして十分に機能すると見込まれていることを知り、その思いはさらに大きくなりました。

 

何故だか、写真がアップできないので、後で対処したいと思います。