2014年8月

癒えない哀しみ

雑感

 無力な自分を感じざるを得ない状況の下で、突然襲ってくる大切な人の死を、私たちはどのように受け入れられるだろう。
 考えてみれば、空に関わること、海に関わること、そして自然に関わること・・・・そのような場面があまりにも多過ぎるように感じる。

 特に、先日の広島市での土砂災害は言葉を失う大きな衝撃であった。
 昔と違って、突然襲った土石流の怖さを映像や現場の科学的な分析が伝えてくるが、果たして、人が状況証拠だけで(物的な根拠を手にせず)大切な人の死を受け入れることができるのだろうか、不明者となっている30数名の人々の存在を思うとき、その癒えない哀しみの大きさに心を痛くする。
 泥の上からわが子の名を連呼する母親の声が今も耳に残っている。

 リスタートする今、生きている私たちの使命の大きさを感じざるを得ない。