2013年5月

授業に その2

授業,学習・学びに

○板書を大切にしていますか。・・・・板書の姿が生徒の認知の状態です

計画性のない板書、構造化されていない板書、細くて弱々しい板書、 線の歪み・・・・・・教師の力と情熱を見抜かれます。
生徒の目線で眺めてみましょう。

○「勝手な発言」と「つぶやき」 その違いをしっかり認識しましょう。

それを見極める力と、それを指摘する姿勢は大切です。
特に、最初が肝心です。教師の都合でぶれてはなりません。

「素直さ」と「謙虚さ」

授業,学習・学びに

(2)授業は布石の連続である
   「布石の連続」とは、毎日の一時間一時間の授業をきちんと行い、子供に着実に力を付けていくということである。・・・「布石」とは,囲碁から生まれた言葉であるが、布石があると、腕は確実に上達していく。授業もまた然り、計画的・継続的にその時その時の基礎となるものをきちんと指導し、鍛えていくことが肝要なのである。

(3)スイカはおいしいところから食べる。授業もまた同じ  
   スイカを食べるとき、端から食べる人がいるだろうか。大抵、まん中からガブリと食べる。有田先生は授業もまたそれと同じであると言う。おいしいところをドーンと与えるからこそ、子供は食いつき、熱中し、追究し続け、満足感を味わうのだ。

(4)材料七分に腕三分
授業は、教材の質にあると言う。質が悪ければ、子供は全く食欲をそそられない。 常に新鮮なネタを用意し、それを料理し、発問を工夫することで子供は熱中して学びの虜となるのだ。

5)知識は眼鏡である。知識がなければ物は見えない。
  昨今、基礎基本の重視が強く叫ばれているが、有田先生は、ご自身が現場で教壇に立たれているときから、このことを実践の中で終始言い続けておられた。基礎的な知識がなければ、いつまでたっても「あれども見えず」のままなのである。

(10)「見る目は」進化する
  「眺めている」→「見る」→「よく見る」→ 「見続ける」→ 「見抜く」

授業力のある教師=プロ教師

授業,学習・学びに

とは①~④のどれだろうか?
1 技術も優れているし、人間性も優れている。
2 人間性はいいが、指導技術が不十分である。お人好しで子どもに人気はあるかもしれないが、指導力がない。
3 指導技術優れているが、人がよくない。 子どもに対する愛情が欠けている。 いわゆる「冷たい」人であるが、技術は確かである。
4 人間性もよくない。しかも、技術もない。

誰しも、①(④→③→②→①と)を目指したいと思う。ただ、そのためには不可欠なものがある。それは、「素直さ」と「謙虚さ」である。
 授業力を高めるのは、容易なことではない。しかし、「すべてのものを師」と
することが、最も大切なように思う。他人にたずねることを恥ないことだと思う。
         先日の職員会資料で紹介有田和正先生の言葉から抜粋です

全国学調

授業,学習・学びに

今、全国学調の結果を眺めていると、いろいろと考えさせられます。
その中に、次のような問題があります。みなさんも考えてみてください
数学 A9 下のアからオまでの中に、yがxの関数であるものがあります。正しいものを1つ選びなさい。
ア 生徒数がx人の学校の校庭の面積y㎡
イ 底面積がx㎠の直方体の体積y㎤
ウ 身長がx㎝の人の体重y㎏
エ 自然数xの倍数y
オ 整数xの絶対値y
 この問題の正答率は、全国(13.8%)福井県(11.4%)本校(10.3%)と全問の中で最も低くなっています。 関数については、中一の「関数」の単元で、次のように述べられています。
ともなって変わる2つの変数x , yがあって、x の値を決めると、それに対応してy の値が、ただ1つに決まるとき、 y は x の関数である といいます。

たった数行の「関数の定義」の定着が、この正答率につながっているのでしょう。
「知識」と「意味理解」の大切さを感じざるを得ません。