井戸を掘るとき、最初は泥水  平成24年度 始業式 式辞より

子どもたちへ

 中学校の3年間で何よりも大切なことは自らの将来を考えるということです。そして、そのために逃げることなく自分自身と向き合い、卒業するときには、一人の人間として生きていく方向と力をつけていることなのだと思います。
 そのための大切一年間が始まります。

 そんな君たちに、
「井戸を掘るとき、最初は泥水だろ」という言葉を贈っておきたいと思います。

 自分を掘り下げるのは井戸を掘るのと同じです。最初は泥水になるけれども、どんどん同じ所を深く掘り下げていく。そうすればやがてきれいな水が無限に出てくるのです。最初からきれいな水を手に入れることはできません。その時、人は悩み苦しみます。「本当に水が出るのだろうか。」という不安と闘いながら掘り続ける姿にこそに意味があるのでしょう。
 このように井戸を掘り、いろいろな泥水に出逢う場面が学校生活には数多く用意されています。合唱コンクール、体育大会などの大きな行事はもちろんですが、日々の活動すべてで皆さんが味わう迷いなのだと思います。
「ひとつひとつのことにひたむきに取り組むことの大切さをこの言葉に託します。」

最後に、大事なことを伝えます。
 「みんな違ってみんないい」という言葉にあるように、人は一人一人違います。それは胸を張るべきことなのだと思うし、それを大切にしていく集団でなければなりません。ですから、身体のことや身の回りのことなど、その人の責任ではないことに対して、その人が辛い思いをするような言動は絶対にあってはならないのです。この言葉を絶対に忘れてはなりません。

 皆さんとの新しい生活、そして皆さんの輝いた姿にたくさん出逢えることを楽しみにしています。



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