脚下照顧 1学期終業式に

子どもたちへ

 1学期が終了し、この6ヶ月間の皆さんの成長ぶりを色々な機会に目にしてきました。
 たくましく、人として大きく成長しているのを感じます。
 ただ一方で、まだ幼さが残っている人がはっきりしてきたのも事実です。
幼さとは何なのか? 自分のことしか考えられない生き方なのだと思います。
大きな声や奇声が聞こえたり、授業中勝手な言動したりという、自分の行動が他の人や先生方にどれだけ迷惑をかけているのか分からない人たちがいるのが残念でもあります。

脚下照顧という言葉があります。
自分の足元をよくよく見よという意。もともと禅の語で、他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。転じて、他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべきこと。また、足元に気をつけよの意味で、身近なことに気をつけるべきことをいいます。
 もっと言うならば、自分の足下(あしもと)を顧(かえり)みるとは「我が身」や「我が心」を振り返れ、自分が今どうゆう立場にいるか、よく見極めて事に当たれと言うことです。
 つまり、他人を批判したり、論じたりするよりも、まずは自分の足下を見つめること、自分を顧みることを忘れぬようにと言う意味です。
 相手の立場に立ってものを考えるということでもあります。

1学期が終わるという大きな節目を、自分をしっかりと見つめ直す機会にしてほしいと思います。そして、2学期新しい気持ちでスタートできる自分を自分の力で作り出していきましょう。