2011年6月

『プロセス』と『輝き』と

教育

 「生徒たちの輝き」には「エネルギー」を感じます。全くのゼロからあそこまでの演技を完成させてくる、しかも一週間という短期間で・・・・・。
 私たちは、最終の姿を目にして、感動し、拍手を送ります。しかし、忘れてならないのはそこに至るプロセスなのだと思います。毎朝の黒板には何度も試行錯誤と変更が加えられた演技の動きや隊形が、矢印や色チョークで記されていました。
 朝の黒板を眺め、生徒の集中力と構成力。素晴らしい潜在的な力の素晴らしさを感じる毎日でした。保護者の皆さんの言葉の中には、家で輝いた目でその日の練習について話をするお子さんの様子とともに、構成に苦しむリーダーの姿もたくさん記されていました。
 「苦しさ」があるが故に「喜び」も大きい。知らず知らず、体験を通してそのことに気づき、経験値として自分の中に力として身に付いていく。まさに「生きる力」なのだと思います。

清掃時の “色はちまき”

学校

 団長の決意の中にもあるように、体育大会に向けての各色の団長やリーダーの存在感は大きなものがあります。しかも、「体育大会だけ」ではなく、普段の生活にからませて色のメンバーの士気を高めていこうとしているのが立派なところです。体育大会に向けての準備を進める一方で、自らのリーダーとしての自覚を高め、自ら先頭に立って生活全体を引っぱろうという姿勢が表われているのが、清掃時のリーダーたちの「色はちまき」です。もちろん「先頭に立って清掃にも取り組む」ことを表すものです。ハチマキをして黙々とぞうきんがけするリーダーの姿に、もう既に勝負は始まっていることを感じます。

非行少年って

教育

 「『非行少年』というのは、本当に分かってくれる人にめぐりあえないで迷っている『不幸少年』といえる。」と言ったのは東井義雄だった。確かに自分を分かってくれる人というのは、いそうでいないのかもしれない。分かってくれる人は瞬間には生まれないし、長い時間をかけて温められていく関係の中で得ていくものなのだと思う。しかし、誰もが少なくとも一人は分かってくれる人を持っている。それは母親であるに違いない。・・・

 さあ、体育大会。本校の生徒の力の見せ所です。全ての生徒の輝きを見たい。