山本一力氏の講演から

雑感

 山本氏は、宮城谷昌光氏の三国志の冒頭の部分を引用して話された。
 それは夜道で役人に袖の下を渡し、自分が利するために役人を籠絡しようとする商人と役人のやりとりの場面であった。
「馬鹿なことをするな。」と断る役人に、商人は「何でそんな堅いことを言う言うんですか。誰も見ていないじゃないですか。」と迫る。そんな商人に対して役人は続ける。「何を馬鹿なことを言っているんだ。誰も見ていないと何でそんなことが言えるのか。現にあんたは私を見ている。私はあんたを見ている。さらに天は今ここにあることを見ている。地も見ている。・・・4つの眼がここにあることを見ているときなのに何で誰も見ていないと言えるんだ。」と追い返す。
 そして、氏は、現在の社会の中に、もっと『人に見られる。人の目にさらされる時に恥ずかしいことはできない。』という恐れが自分の中に刻み込まなければならない。」と続ける。
 先生という職業は、常に人の目にさらされている。それを職業として選んだ以上、それをしっかりと自分の中に刻み込んでいかなければならない。
 「堂々とした歩みを見せて欲しい。それは100万の言葉に勝る。」という氏の力のある言葉が、今も新鮮な響きをもって心に残っている。



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