目に見えないものに対する敬意

雑感

 私たちの周りには、敬意を払わねばならないものが数多くあります。ほとんどの場合、見いだした価値が敬意につながっていきますが、「敬意を払うこと」と「価値を見いだすこと」とは一体ではありません。人である以上、お金(財力)や社会的な地位、衣食住の環境などに価値を見いだすのは当然のことですが、そのような目に見えるもの、手に触れる物にしか価値を見いだせない(=敬意を払えない)生徒が少なくないのを感じます。・・・・・・・目に見えないもの、それは「神」「仏」「歴史」「職業」であり、「苦労」「人間としてのキャリア」「生き方」であり、さらには「愛」「夢」など限りはありません。

 「目に見えないものに対する敬意」は、本来教えられるのものではなく、家庭・地域・学校での生活様式の中で、いろいろな人とのふれあいを通して自然にとりいれられていくべきものなのでしょう。しかし、今の社会の中で、それらを教える必要性を感じているのは私だけではないと思います。