「人は1人ではない」平成22年度 始業式の講話より

子どもたちへ

 平成22年度の始まりにあたり、改めて確認しておきたいことがあります。
 それは、「一人ではない」ということです。
 「一人ではない」それは、見方によって2つの意味を持っています。
 まずは、辛いとき、哀しいとき、そして苦しいとき、絶対に「独りぼっち」じゃない。ということです。君たちには、必ず一緒に涙してくれる友があり、仲間がいます。そして、家族があり、先生がいます。絶対に「独りぼっち」だと思わないでください。
 もう一つの意味は、学校は「自分だけのものじゃない」ということです。つまり、自分だけがやりたいことをやり、言いたいことを言って満足するということは許されないということです。学級の仲間と、部活動の仲間と、学年や全校の仲間と共にそれぞれの社会を生きていくのが大切なのです。それを学ぶ場が学校なのです。そのためには、周りの仲間を「思いやる」ことが必要です。自分のせいで辛い思いをしている人はいないか、自分の言動で迷惑をこうむっている人はいないかを感じ取る感性が必要となってきます。
 君たちには、そんな感性が育ってきています。
「一人ではない」この言葉を平成22年度のスタートにあたり、君たちに贈りたいと思います。
 平成22年度、また、君たちのいい顔、いい姿いっぱい見せてください。