「どこから来て」「どこへ行くのか」平成21年度 卒業式 式辞より

子どもたちへ

 「どこから来て」「どこへ行くのか」を見つめ、その次に「今」を考えるのです。今の状態と現実の中で、「何をするのか」「何ができるのか」「何をすべきなのか」を考えてください。
 その時の雰囲気と気分に流され、その場しのぎの行動をとることはたやすいことです。でも、それではあまりにもさみしいと思うのです。
みなさんには絶対できます。なぜならば、みなさんが義務教育の中で学び、身に付けてきたものは、その過去を「知る力」であり、未来を「考える力」であり、「今の自分」に問いかける「感性」だったに違いないのですから。

ふるさと、社会、そして世界全体が大きく変化する時を迎えているのは間違いありません。その中にあって、はっきりしているのは、二十・三十年後には、全てがみなさんの力によって支えられているということです。
自分だけのシンフォニーは、次の楽章に進もうとしています。
『よりよき市民、よりよき社会人、よりよき世界人』を目指して、さらに一歩踏み出してくれることを願い、式辞といたします。