合唱完成への道程(4段階8ステップ)

思い

下に掲げたのは、学級の合唱が完成していくまでの大きな流れです。この流れの中で、大きな山が3つあります。それは、ステップ1~2、3~4、そして、6~7です。この3つの山をいつ、どのような形で乗り切っていくかが、その学級の力になっていくのだと思います。
けっしてニッコリ笑ってばかりではいかないはずです。まずは、最初の山を乗り越えることです。

全体の状況 各自の状況 合唱
1 合唱の練習と言っても、ただ何となく時間が過ぎていく。
数名の者だけがいらだちを感じているものの、まだ指揮者すら指示ができない。伴奏者にとってつらい時期である。
テープのダビングが終了せず、自分のパートがほとんど分からず、歌詞すら覚えていない。 心細さを感じる声で数名の声だけが飛び出して聞こえてくる途中で歌が止まってしまうことも多い。
2 パートリーダーが徐々に自覚を感じ始め、パートリーダーはほぼ自分のパートをつかむことができる。指揮者は全曲を通して何となく指揮ができるようになる。 音楽の授業に前向きなものが感じられてくる。自分のことで精一杯ではあるが、何となくパートのメロディが見え始め、歌詞の内容が分かってくる。家でもテープを聞く回数が増えてくる。 歌いやすい部分の声には、やや張りが出始める。しかし、まだ歌いにくい部分になると、人任せになり、合唱にはならない。
3 パートリーダー、指揮者が指示ができるようになり、全体として練習に動きが見られるようになる。まだ数名がしらけた態度を見せるが、練習に充実感が徐々に表れてくる。 楽譜を見ながら、または周りに助けられながら、自分のパートを歌うことができる。メロディーをつかむことに全神経を費やしている。 曲の大半をある程度楽譜通りに歌うことができる。 しかし、自分たちの合唱に幻滅を感じる者が出てくる。
4 合唱に対する意識がかなり高くなると同時に、自分たちは今の状態ではダメだという危機感が生まれてくる。それを振り払おうとひたすら歌う。表情には張りつめたものが感じられるようになる。 自分も歌いたいという気持ちが強くなり、音楽の時間の雰囲気が変わってくる。
自分のパートのメロディーが分かり、歌うことは徐々に楽しくなってくる。
男女どちらかがグーンとレベルアップする。合唱らしい響きが感じられるようになる。
5 学級が一つの目標に向かっているのをほとんどの者が感じる。
指揮者の存在がグーンと大きくなり、指揮者の一番苦しい時を迎える。
自分以外のパートにも気を配ることができる。と同時に、いいかげんな意識の者に対して、憤りを感じる。 まだ安定しないものの、迫力のある合唱が時々できるようになる。
6 学級の中に仲間意識が芽生え、真剣な仲間の姿に心を打たれる時である。徐々に意欲が沸いてくる。 かなり自信を持って歌うことができるようになる。と同時に、聞いている人を意識するようになる。 徐々に安定し、曲に変化が付けられるようになる。
7 練習全体に活気があふれ、自分たちは絶対に歌えるという自信がわいてくる。しかし、賞が気にかかり、他の学級が気になる時でもある。 とにかく合唱が楽しく、歌うことが待ち遠しくなる。
指揮者から目が離れなくなる。
自分たちの合唱に、何かしら感動を覚える。
8 みんなが一つになっているのを全員が感じる。賞なんて関係ないと感じるようになる。
まさに「学級」である。
何も考えず、音楽の中に浸っている。指揮者が大きく見えてくる。 合唱(音楽)が一人で動き始める。
聴衆と一体となる。


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